| ■フッ化物予防 Q&A | |||||||||
| Q1 | |||||||||
| フッ化物には、なぜむし歯予防の効果があるのですか。 | |||||||||
| A1 | @フッ化物が歯の表層のエナメル質に作用し、エナメル質の結晶構造を改善します。萌出まもない幼若エナメル質のハイドロキシアパタイトの結晶がフッ化物に触れ、耐酸性のあるフルオロアパタイトの結晶に置き換わることによって歯の表面が丈夫になります。 Aフッ化物がむし歯になりかかったエナメル質に作用し、再度リン酸カルシウムの結晶をつくり、これを修復します。これは、「再石灰化作用」といい、最近フッ素の重要な役割の1つとして注目されています。 Bフッ化物がむし歯菌の酸を産生するのを抑制したり、歯垢中で酸産生酵素の働きを阻害しむし歯の抑制する働きがあります。 |
||||||||
| Q2 | |||||||||
| フッ化物を応用する年齢は? | |||||||||
| A2 | フッ化物のむし歯予防効果は萌出後まもない歯に使用したとき、最も大きく現れます。乳歯は生後6ヶ月から3歳半頃まで、永久歯(智歯を除く)は4歳頃から中学3年生頃まで、つまり、生後まもない時期から中学校卒業まで、フッ化物を利用すると効果があるとされてきました。最近では、成人の歯根面のむし歯にも20〜30%の予防効果があるという研究報告もあり、フッ化物の応用は一生続けるべきといわれています。 | ||||||||
| Q3 | |||||||||
| 本県では、専門機関はどんな意見をもっていますか。 | |||||||||
| 富山県歯科医師会、富山県学校歯科医師会、富山県医師会、富山県厚生部、富山県教育委員会や関係団体等で構成される富山県歯科医療保健対策会議は、小児のむし歯予防にフッ化物応用法を、積極的に進めて行くため、平成13年に弟2次計画の「県民歯の健康プラン」を策定致しました。 | |||||||||
| A3 | |||||||||
| Q4 | 保育所・幼稚園や学校で、なぜ集団で予防を行なうべきなのでしょうか。 | ||||||||
| A4 | 学校保健統計上、最も高い羅患率を示すのがむし歯であり、児童の約90%が乳歯、または永久歯にむし歯をもっています。また、永久歯のむし歯は4〜15歳の時期に多発します。このため、地域・学校・家庭の協力連携という環境づくり、経済的効果や教育的効果の面で有効で、また、医学的に安全で、簡単な方法で集団的に実施できるなど、公衆衛生的方法として具備すべき要件を満たしているフッ素洗口が最適です。大変むし歯になりやすいハイリスク児も恩恵を受けることができます。家庭で個人的にフッ化物洗口を行なう方法もありますが、残念ながら長続きしない欠点があるため、あまり普及していません。 | ||||||||
| Q5 | フッ化物応用をいくつか併用しても構わないでしょうか。 | ||||||||
| A5 | フッ化物洗口は低年齢から長期間継続して実施することで高いむし歯予防効果を得られますが、フッ化物塗布やフッ化物配合歯磨き剤等の他のフッ化物応用法を併用することによってさらに効果を増大させる可能性があります。併用してもフッ化物摂取量が過剰になる心配はなく、安全性に問題はありません。 | ||||||||
| Q6 | フッ化物は骨や歯に蓄積して障害をもたらしませんか? | ||||||||
| A6 | フッ化物は骨や形成途上の歯に多く取り込まれます。過量に摂取した場合には歯に対して斑状歯、骨に対して骨硬化症を起こすことがありますが適量であれば有益な作用しか示しません。むし歯予防に用いるフッ化物の量は障害が発生しない量に調整してありますので心配いりません。 また、むし歯予防に用いる量のフッ化物で障害がでたという根拠ある報告は今までありません。 |
||||||||
| Q7 | |||||||||
| 斑状歯はどうしておこるのでしょうか。 | |||||||||
| A7 | 斑状歯は、エナメル質の形成不全です。ですから、エナメル質形成期に、適量のフッ化物を含む水を長い間飲み続けると発現します。しかし永久歯の萌出前後に行なうフッ化物洗口でこの斑状菌が生ずることはありません。その理由は仮に全量洗口液を飲み続けたとしても、斑状菌発生の量にならないこと、及び、洗口開始時(4歳)には、顎骨内で既に歯冠部が完成してしまっているからです。 | ||||||||
| Q8 | |||||||||
| フッ化物洗口について、口の中に残るフッ素の量は? | |||||||||
| A8 | 洗口後、液を吐き出しても10〜15%の量が残ります。方法により量は違いますが、0.2〜1.4mgで急性中毒量にははるか及ばず、1日平均(約0.1〜0.2mg)にすると、お茶1〜2杯分に含まれる量と同じです。 | ||||||||
| Q9 | |||||||||
| フッ化物洗口で、誤って1回量を全部飲み込んでも大丈夫ですか。 | |||||||||
| A9 | 心配いりません。フッ素の急性中毒は体重1kg当たり2mgです。体重20kgの園児なら40mgなので、週5回法7cc(フッ素量1.6mg)では25人分以上、週1回法7cc(フッ素量6.3mg)では6〜7人分以上を一度に飲まない限り、吐き気や嘔吐などの急性中毒の心配はありません。 | ||||||||
| Q10 | |||||||||
| フッ化物洗口液を捨てることで、学校周辺の環境汚染の心配はありませんか。 | |||||||||
| A10 | ある物質が環境汚染物質として問題にされるのは、それが何かの理由で自然界に放出されてその量が大きく変化する場合や、今まで自然界になかったものが人工的に放出されたために生態系が何らかの影響を受ける場合です。フッ化物洗口をしている学校の下水のフッ化物イオン濃度は、給食や掃除などで使用する大量の水に希釈され、最高でも0.2ppmと報告されています。海水中でも1.3ppmあり、また、水質汚濁防止法の下水中フッ素濃度の限度15ppmをはるかに下回っており全く心配ありません。 | ||||||||
| Q11 | |||||||||
| 齲蝕予防やフッ化物についての問い合わせは、どこにすればよいでしょうか。 | |||||||||
| A11 | 下記の所にしてください。 ・富山県歯科医師会(TEL076-432-4466) ・富山県厚生部健康課母子・歯科保健係(TEL代表076-444-3226) |
||||||||
| う蝕予防のためのフッ化物利用に関するリンク集 |
|||||||||